鎌倉文学館のバラまつり |
水曜日、知人とランチの約束があったので、その前に彼女もお誘いして一緒に出かけてきました。
文学館のバラ園は、規模はさほど大きくありませんが、それでも188種類、225株ものバラが植わっているとのこと。
ハイブリッド・ティー系というのかな?一つの枝の先に大きな花を一輪つけるタイプのものが多く、私個人の趣味とはちょっと違いましたが(^^;)、それはそれで見ごたえがありました。
ここの特徴のひとつは、「静の舞」「流鏑馬」「化粧坂(けわい)」・・などなど、鎌倉にちなんで名づけられたバラが多く植わっていることです。
こちらは「鎌倉」
このバラ園で唯一トゲのない品種だそうです
とてもよい香りがしました
お庭もさることながら、文学館の建物自体もとても素敵で。
あいにく建物内の撮影は禁止とのことで画像はありませんが、さすが旧侯爵家の別邸だけあって、細部に至るまで様々な意匠が凝らされ、そちらも見ごたえ充分でした。
唯一写真撮影可能だった2階テラスからの眺め。
前日の雨のおかげか空気が澄んでいて、海の向こうの大島(水平線の右端)までくっきり見えました。
(その大島を写したいあまりズームインしちゃったおかげで庭の広さがイマイチ伝わりませんね・・f^^)
館内のミュージアムショップで思わず衝動買いしたこちら↑の本。
表紙にもなっているこのお屋敷は、鎌倉駅の近くにあって通りからも見えるのですが、広大な庭とアプローチの奥の小高くなったところに建っていて、その様子があまりに日本離れ(というか現実離れというか)しているので、はじめてその前を通りがかったときには驚きのあまりその場に立ち尽くしてしまったほど・・。
この本を一目見てそれとわかったので、思わずその正体(?)知りたさも手伝って、つい買い求めてしまったのでした。
鎌倉の住宅といえば古民家のイメージがあるかもわかりませんが、↑の本にもある通り、案外横浜山手にあるような洋館もちらほら見かけます。
そもそも鎌倉には、開国以来横浜に居留した外国人がリゾート地としての魅力を見出したことで西洋文化が持ち込まれ、やがて横須賀線の開通とともに彼らをはじめ皇族・華族や富裕層などがこぞって別荘を建てた、という経緯があり、その多くはその後の関東大震災で一旦倒壊したものの、それ以降も昭和初期にかけてまた多くの洋館が建てられたそうです。
時を経てその大半は姿を消してしまったようですが、現存するものは一軒でも多く残されることを願わずにはいられません。
話は戻ってバラまつり。
今年は6月3日(日)までやっているようです。
おとといまだ咲いていなかったものもあるので、まだしばらくは楽しめそうですよ。
週末にはコンサートなどの催しもあるようですが、水・金にはバラ園の管理人による解説が聞けるのでオススメです。
(なお、苗木の販売等はされていません。ご参考まで)
三島由紀夫の小説「春の雪」にも登場するそう(詳しくは文学館のサイト内歴史のページへ)
そういえば同名のバラもありました
(まだ咲いていなかったので写真は撮りませんでしたが・・)