「森の精」に出会う~きのこ観察Vol.4(10/1@荒井山) |
はじめのうちは、何か面白いきのこはないかと、地面にばかり目を凝らしていた私たちも、ここへきてそれらの発生環境にも意識がいくようになってきました。
例えば、ラクヨウは「落葉」と書くように、落葉樹、それもカラマツの下に生えます。
カラマツは遠目にもわかりやすいので、ラクヨウが目的ならば、それをめがけていけば、見つかる可能性が高いというわけです。
そんなにわか仕込みの豆知識をもって、まずカラマツがないか上を見ながら探してみたところ、一本それらしき樹が見つかりました。
そこへ行って熊笹の生い茂る根元のあたりを探してみると、案の定。
食べられそうな状態のよいものは2つだけでしたが、ばっちり見つかりました。
だいぶきのこにも目が慣れてきたのか、この日もそれまで見たことのなかったきのこを沢山見つけました。
不思議と毎回結構インパクトのある新しい「出会い」があるのですが、今回はこれ。
驚いたのはその大きさ。
かさの直径が15センチくらい、高さは30センチくらいあったでしょうか。
遊歩道脇にすっくと立つその姿は、数メートル手前からもはっきりわかるほど圧倒的な存在感があり、近寄って思わず「こんにちは」と挨拶したくなるくらいでした。
これぞまさに、絵本や童話に出てくる森の精!と思いましたよ。
こんな完璧な状態のものにタイミングよく出会えて、本当にびっくり&感激でした。
(つづく)