アリスファームでブルーベリ狩り |
以前は仁木町にあるブルーベリー農園に行っていたのですが、東京にいた3年間のうちにあのアリスファームでも摘み取りを開始したということで、今回行くならぜひそこ、と決めていました。
(理由については後述)
今年の夏は、私以外の家族がとにかく忙しくて、もう無理かなとあきらめかけていたのですが、どうにか滑り込みセーフで間に合いました。
(後で調べたら、前行っていた別のブルーベリー園は、今シーズンは19日をもって既に閉園していました)
ヤマハリゾートキロロの近くなので、家から車で大体1時間半を見ていたのですが、夏道のせいか約1時間で赤井川村に到着。
ホテルドローム(こちらもアリスファームが運営。一度は泊まってみたい!)とは別の場所、車で5~10分くらい離れたところに、摘み取り園はありました。
山に囲まれていて気持ちいい!
気温は30度近くまで上がり、時折照りつける日差も強かったけれど、木陰にベンチもあるので問題ありません。
完熟の実がたわわになっています。
しかもこの色!白っぽいでしょ。
そういう品種なのかもしれませんが、指で触れるとその部分は黒くなるので、やっぱりいかに人の手に触れていないかってことではないかと。
ブルーベリーの株元(全部のにではないけれど)に植わっていたゼラニウムの一種
虫除け用か何かでしょうか?
園内の数箇所にスプリンクラーがありました
今年は初夏に雨が少なかったから、大活躍したことでしょう
株の間は広いし、広い園全体を好きなだけ、エリアとか時間とかなんの制限もないので、ほんとにゆったりした気分で摘み取れます。
(しかも昨日は10時ごろに行ってしばらくは貸し切り状態でした・・。なんという贅沢!)
足元には先日例のやぎのいる林でも見かけた赤みがかったきのこがぽつぽつと
持ち帰り分。
大粒ばかり選んで摘んだので(実際味もよかった)、大した量に見えないかもしれませんが、これで500gちょいありました。
大人一人800円、小学生500円、持ち帰りは100g200円で、仁木町の農園よりかはやや高目のお値段設定でしたが、うちは断然こっちが気に入りました。
いかにも観光農園っぽくないところもいいし、そこに至るまでの景色(ドライブ)も気持ちいいし・・、とにかくオススメです。
でもって、今回この農園にした理由(というか、私なりの思い入れというか)を少し。
アリスファームは、空港の土産物店などにジャムなどの加工品が置かれていたりもするので、ご存知の向きも多いかと思いますが、私がそれを知ったのは、結婚後間もないころ書店で求めた、「SHAKER COOKING」という一冊の本がきっかけでした。
その著者の宇土巻子さんが、パートナーでシェーカー家具職人である藤門弘さんとともに、30年以上前に設立し、運営されているのが、アリスファームという農業団体(?なんと表現したらよいのやら)です。
彼らの本は、それと「田園の食卓」の2冊を持っているだけで、ここで多くを語れるほど詳しくはないのですが、その2冊のみに関して言えば、もちろん料理レシピも沢山載っていますが、それだけでなく、農場での暮らしやそのスタイルが、美しい写真ともにつづられていて、写真集としても、読み物としても、じっくり楽しめる内容となっています。
2冊の本を通して私が受けた影響の一つはかご。
洗練された美しい姿ながら、飾り物としてあるのではなく、作物の収穫や食卓でパンを盛るために、日常的に使われています。
これはバスケタリーの教室に通い、作りたいものをいくつか作ったことで、少しは我が家に取り込むことができました。
もう一つは保存食。
季節の収穫物がピクルス、あるいはシロップ付けになって、ずらりと棚に並んでいる写真があるのですが、そのページを開いた習慣、もう目が釘付け(しかもたぶんハート型になっていたと思う)。
ビーツなどのように食べ方もわからないような野菜を作っては、ともかく瓶に漬け込んだのも、今にして思えば食べたかったというより、あの写真のような絵を我が家にも、との思いの方が強かったのかもしれません。
そのほかにも、何しろ素敵で、私にとっては理想的ともいえる暮らしぶりなので、実践には至らないまでも、影響や刺激を受けた部分は多々あります。
にもかかわらず、前回在札時('99年冬~'03年春)にはついぞ訪れる機会がもてなかったので、今回こそはと思ったわけで。
ところが、今回農園に行ってみてわかったのですが(事前の下調べが甘かった)、先にも書いたとおり、ドローム(ホテル)とは別の場所にあり、あの「ここは一体どこ?(=日本じゃないみたい)」的な素敵な建物などは、見ることができませんでした。
そもそもこの夏休み、ドロームに一泊したくて何度か電話してみたのですが、予約がいっぱいで涙をのんだ経緯があり・・。
ま、でも、宿なら年中泊まれるので(ちなみにキャンプエリアもあります)、いずれ必ずや雪辱は果たしますよー^^。
追記(同日):
ホテルドロームですが、今はアリスファームの経営下にありますが、もとは違ったようで。
数年前にキャンプフィールドともどもいったん閉鎖されていたものを、アリスファームが買収して、以来運営にあたっているということのようです。
なので、あの素敵な施設自体は、アリスファームが作ったものではないのですね。
今回ちょっと調べる中で、そういえばそうだったと思い出したので、念のため書き留めておきます。