超絶技巧 |
昨日、kitara(札幌にあるコンサートホール)へ、工藤重典さんというフルーティストのリサイタルを夫と聴きに行きました。
工藤さんについては私は今回始めて知ったのですが、パリ在住のソリストで、国際的に大変にご活躍されているようです。
そのような方の演奏について、ド素の人の私があれこれコメントするのはおこがましいので控えますが、全体に高度な技が必要とされる演目が多かったように思いました。
だからといって必ずしも玄人向けの選曲ばかりだったわけではなく、ご本人が「幕の内弁当的」言っておられたように、私のようなフルートに対して日頃あまり関心を持っていない人間が聴いても楽しめる構成となっていました。
なかでもアッと思わされたのが、バッチーニの「妖精の踊り」。
つい先日You Tubeでイツァーク・パールマンのバイオリン演奏を観て、こんな超絶技巧の曲があるのか!と衝撃を覚えたものだったのです。
あいにく私たちの席からは楽器がちょうど演奏家ご自身の背中に隠れて見えなかったのが残念でしたが、とにかく大したテクニックでした。
個人的にはしかし、やはりあの曲はバイオリンでの演奏の方が見た目的にもすごいと思います。
ご興味のある方は是非、Bazziniで検索してみてください。
You Tubeをみていると、(楽器演奏に限らず)人間の技ってすごい、人間って一体どこまで可能性があるんだろうと感心させられます。
目にもとまらぬ速さで指を動かせるピアニストとか、尋常でない関節の動きを見せるロボットダンサーとか。。
様々な技巧を持つ人がいる中で、衝撃度が大きいのはやはりなんといっても子供。
音楽家に絞って言えば、もう10才かそこらで大人顔負けの演奏家になる子はなっているんですね。
書き込まれたコメントの中には、否定的なものもあったりしますが(例えば、ほかの子供が同級生と外でいろんなことして遊んでいる時間を楽器の練習にあてているこの子は幸せなんだろうか、というような)、一つのことをその年でそこまで極められていたら、もうそれだけで十分財産だって!って私は思ってしまいます。
(自分は何事もなし得ないままその子たちの何倍もの時間をすごしてきてしまっているもので・・)
なんであれ、一旦超絶技巧をモノのにしてしまったら、さぞかし楽しいんだろうなぁ~。
(そこに至るまでには当然苦しみもあるのでしょうけれど)
でも、プロの世界ではそれが当たり前だったりするでしょうから、案外そうでもないのかしら?
久々にプロの方の生演奏を聴き、すごい技を目の当たりにして、あれこれとりとめもなく思いをめぐらしたのでした・・。